素材 風格漂うツガ材の魅力:内装材としての活用
ツガ材とは、マツ科ツガ属に分類される常緑針葉樹から得られる木材のことを指します。主に本州の南部地域から四国、九州、そして韓国の鬱陵島に分布し、古くは「トガ」とも呼ばれていました。その歴史を紐解くと、罪人を磔にする際に用いられたという記録も残っています。ツガの木は成長すると高さ30メートルにも達する高木となり、特に関西地方ではヒノキよりも価値の高い木材として古くから尊重されてきました。建築材としてはもちろん、家具や船舶など様々な用途に利用されてきました。ツガ材の気乾比重は0.45から0.60とされており、これは木材の中ではやや重く硬い部類に入ります。このため、強度や耐久性に優れているという長所を持つ一方で、収縮や膨張といった変形も比較的大きいという側面も併せ持っています。木材の乾燥工程においては、ツガ材は比較的容易に乾燥させることができます。しかし、加工や仕上げに関しては、他の木材と比較して特別優れているわけではなく、平均的な難易度と言えるでしょう。辺材と心材の色の差は明確ではありませんが、年輪ははっきりと確認することができます。また、心材の部分は赤みを帯びた茶色をしているため、独特の落ち着いた風合いを楽しむことができます。この色合いと木目が美しく、和風の建築によく馴染むことから、床板や柱、建具などに用いられることも多いです。近年では、その美しさと強度から、テーブルや椅子などの家具材としても人気が高まっています。
