素材 心材:家の強さを支える中心
木を輪切りにすると、中心部の色が濃い部分が目に入ることがあります。これが心材と呼ばれるものです。木の幹の中心に位置し、年輪の中心に近い部分です。木の断面を見ると、外側に白っぽい部分が広がっていますが、これは辺材と呼ばれ、心材とは異なる組織です。心材は辺材よりも色が濃く、成熟した組織となっています。心材の色は樹木の種類によって大きく異なります。例えば、スギやヒノキといった針葉樹の心材は赤みを帯びることが多く、赤身とも呼ばれています。また、広葉樹の中にも心材が赤っぽい種類が存在します。その他にも、黒っぽい心材や黄色っぽい心材を持つ木など、実に様々です。色の濃さも、種類によって、うっすらと色が変わっているものから、はっきりと色の違いが分かるものまで幅があります。心材の色合いは、木の個性とも言えるでしょう。木は成長する過程で、辺材の一部が心材へと変化していきます。辺材は、根から吸い上げた水分を木の各部に送る役割や、光合成によって作られた養分を蓄える役割などを担っています。しかし、木が成長するにつれて、中心部の辺材は徐々にその働きを失い、樹脂やタンニンなどの様々な物質が蓄積されます。こうして、辺材が心材へと変化していくのです。これらの物質の蓄積によって、心材は辺材よりも強度や耐久性が増し、腐朽菌や害虫などに対する抵抗力も高まります。木材として利用する際も、心材の部分はより強度が求められる部分に使われることが多く、建物の柱や梁などに利用されます。木材の耐久性を左右する重要な部分と言えるでしょう。
