素材 欧州赤松:内装工事での活用
欧州赤松は、マツ科マツ属に分類される常緑樹で、一年を通して緑の葉を茂らせます。その分布は広く、ヨーロッパからアジアの各地に広がっており、気候への順応性が高い樹木と言えます。日本の赤松とよく似た木質を持つため、どこか懐かしさを感じさせる木材です。ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパレッドウッド、レッドパイン、リガパインなど、様々な名前で呼ばれていますが、いずれもこの欧州赤松を指しています。木材としての欧州赤松は、まっすぐ通った木目が特徴で、乾燥させた後でも歪んだり割れたりする心配が少ないため、建築材料として非常に重宝されています。加工のしやすさも魅力の一つで、大工道具を用いて容易に形を変えることができます。また、樹脂が多く含まれているため、水に強く腐りにくいという特性も持っています。湿気の多い場所や水回りでの使用にも適しており、耐久性が求められる箇所に最適です。しかしながら、肌目が粗いという一面も持ち合わせています。そのため、滑らかな表面仕上げが必要な家具や、見た目の美しさが重視される内装材としては、あまり向いていません。どちらかと言うと、構造材や下地材といった、隠れてしまう部分での使用が適しています。木材の色は、樹皮に近い辺材の部分が赤褐色、中心部の心材は黄白色をしており、色の違いがはっきりと分かります。また、年輪も明瞭に見え、木材の表情に深みを与えています。この独特の風合いを生かし、無垢材フローリングとして使用されることもあります。
