素材 ラブラ材:知られざる木材の魅力
ラブラ材とは、アカネ科に属する広葉樹から得られる木材です。主に東南アジアの熱帯地域に広く分布し、生育する地域によって様々な名前で呼ばれています。ニューギニア島ではラブラと呼ばれていますが、カアトアンバンカル、カダム、カランパランといった名称も存在し、これら全てが同じ樹種を指します。国際的にはカダムという名称が広く知られています。ラブラ材は成長が非常に早く、短い期間で大きな樹木に育つため、木材資源としての供給が安定しています。木材としての利用だけでなく、二酸化炭素の吸収能力が高いことから、環境保全を目的とした造林にも適しているとされ、近年注目を集めています。木材としてのラブラ材の特徴としては、南洋材特有の明るく淡い色合いが挙げられます。伐採直後は薄い黄白色をしていますが、時間の経過とともに徐々に褐色へと変化し、落ち着いた色味へと深みを増していきます。木目は比較的大柄で、はっきりとした年輪が現れないため、滑らかな印象を与えます。また、辺材と心材の色の差が少なく、境界が不明瞭な点もラブラ材の特徴です。材質は柔らかく、柔軟性があるため、加工のしやすさが大きなメリットとして挙げられます。切削などの加工が容易なことから、家具や建具、合板、楽器など、様々な用途に利用されています。特に、柔らかな肌触りを活かした家具材としての需要が高く、テーブルや椅子、棚などに広く用いられています。しかし、柔らかく傷つきやすいという側面も持っています。そのため、床材などの強度が必要とされる用途にはあまり適していません。また、耐久性はやや劣るため、屋外での使用は避けるべきです。適切な塗装や防腐処理を行うことで、耐久性を向上させることができます。
