トタン

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亜鉛メッキ鋼板:耐久性と防錆の秘密

鉄板に亜鉛の被膜を施したものが、亜鉛メッキ鋼板です。この金属材料は、鋼板の表面を亜鉛で覆うことで、錆を防ぎ、耐久性を高めています。亜鉛メッキ鋼板は、別名で亜鉛鉄板、亜鉛メッキ鉄板、トタン板、亜鉛引き鉄板、あるいは単にトタンとも呼ばれ、様々な名前で知られています。亜鉛メッキ鋼板は、建材や屋根材をはじめ、自動車部品など、多岐にわたる分野で使用されています。家屋の屋根や外壁、雨どいなどで目にする機会も多いでしょう。工場や倉庫などの大型建築物でも、強度と耐久性が求められる箇所に用いられています。また、自動車の車体の一部にも、この亜鉛メッキ鋼板が採用されています。なぜ、わざわざ鉄板に亜鉛をコーティングする必要があるのでしょうか?それは、亜鉛が鉄よりもイオン化傾向が大きいためです。イオン化傾向とは、金属がイオンになりやすさを示す指標です。亜鉛は鉄よりもイオンになりやすい、つまり錆びやすい性質を持っています。そのため、鉄板の表面に亜鉛をコーティングすると、亜鉛が先に錆びて、鉄板本体を守ってくれるのです。これを犠牲防食と呼びます。亜鉛が錆びることで、鉄は錆から守られます。まるで亜鉛が鉄のために犠牲になっているように見えることから、このように呼ばれています。この犠牲防食の効果により、鋼板単体よりも格段に耐久性が向上し、長持ちする建材として利用できるのです。亜鉛メッキ鋼板は、鉄の強度と亜鉛の防錆効果を兼ね備えた、優れた金属材料と言えるでしょう。