素材 家具材としても人気!ハリハギの魅力
ハリハギは、ウコギ科に分類される落葉樹で、ハリギリという名でも知られています。日本列島だけでなく、朝鮮半島、中国、ロシアといった広大な地域に分布しており、特に北海道は有名な産地です。木材としては「セン」と呼ばれ、市場ではオニセンとヌカセンの二種類に区別されます。これは木肌の質感や材質の違いによるもので、生物学的な分類とは関係ありません。オニセンは、木目がはっきりとしていて、重く堅いのが特徴です。木材の色は褐色からやや赤みを帯びた色合いで、加工は難しいものの、仕上がりが美しく、高級家具や楽器、彫刻などに用いられます。一方、ヌカセンは、オニセンに比べて軽く柔らかく、木肌は滑らかです。色は白っぽい淡い褐色で、加工しやすいことから、建築材や器具材、合板など幅広く利用されています。ハリハギは成長が早く、高さ三十メートル、直径一メートルにもなる大木に育つため、木材資源としてとても価値があります。ハリハギは木材としてだけでなく、他の部分も様々に活用されてきました。若芽は独特の香りがあり、山菜として天ぷらやおひたしなどにして食べられます。春になると山菜として親しまれ、独特の苦みと香りが春の味覚として楽しまれています。また、樹皮は煎じて染料に利用され、古くは衣服などを染めるのに使われていました。さらに、葉は家畜の飼料としても利用されてきました。このように、ハリハギは木材、食用、染料、飼料など、様々な用途で古くから人々の生活に役立ってきた、暮らしに寄り添う樹木と言えるでしょう。
