快適なバスタブ選び:種類と材質
インテリアについて聞きたい
先生、バスタブの材質にはどんな種類があるんですか?あと、お手入れの方法も教えてください。
インテリア研究家
そうですね、バスタブの材質には、ホーロー、ステンレス、人造大理石、FRP、タイルなどがあります。お手入れはどの材質でも、表面を軽くスポンジなどでこするだけで十分ですよ。
インテリアについて聞きたい
タイル張りのバスタブのお手入れで何か注意することはありますか?
インテリア研究家
タイル張りの場合は、目地にカビが生えやすいので、入浴後はよく換気をすることが大切です。そうしないと、目地が黒ずんでしまうこともありますよ。
バスタブとは。
お風呂の『浴槽』について説明します。浴槽には、座って肩までお湯につかる和風のもの、体を横たえて入浴する広く浅い洋風のもの、その中間の和洋折衷のものがあります。ユニットバスで使われている浴槽は、主に和洋折衷のものです。材質は、ホーロー、ステンレス、人工大理石、FRP、タイルなどがあります。どの材質でも、表面を軽くスポンジなどでこするだけでお手入れは簡単です。ただし、タイル張りの場合は、換気をしないと目地にカビが生えて黒くなってしまうことがあるので、注意が必要です。
バスタブの種類
お風呂の主役である浴槽、つまりバスタブには大きく分けて三つの種類があります。和風、洋風、そして和洋折衷です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
まず和風タイプのバスタブは、座って肩までお湯につかることを想定した形状です。比較的深い浴槽が多く、湯船に深く浸かることで体の芯まで温まることができます。伝統的な日本の浴室を思い浮かべる方も多いでしょう。椅子に座ってゆったりと読書を楽しむ、なんていうのも良いですね。ただし、浴槽が深い分、またぐ際に注意が必要な場合もありますので、小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、安全面にも配慮が必要です。
次に洋風タイプのバスタブは、体を横たえて入浴する形状で、広く浅い浴槽が特徴です。映画のワンシーンのように、ゆったりとくつろぎたい方におすすめです。広々とした浴槽で手足を伸ばしてリラックスすることで、日々の疲れを癒すことができます。ただし、設置スペースを広く確保する必要があるため、浴室の広さによっては設置が難しい場合もあります。浴室の広さを事前に確認しておくことが大切です。
最後に和洋折衷タイプのバスタブは、和風と洋風の両方の特徴を取り入れた、現在主流となっているタイプです。肩までお湯につかりながら、ある程度の広さも確保されているため、どちらの良さも享受できます。多くのユニットバスに採用されているのも、この和洋折衷タイプです。比較的コンパクトなサイズのものも多く、様々な浴室の広さに対応できるのも魅力の一つです。
それぞれのバスタブには、メリットとデメリットがあります。ご自身の入浴スタイルや浴室の広さ、家族構成などを考慮し、最適なバスタブを選び、快適な入浴時間をお過ごしください。
種類 | 形状 | 特徴 | メリット | デメリット | その他 |
---|---|---|---|---|---|
和風 | 座って肩までつかる | 深い | 体の芯まで温まる |
|
椅子に座って読書なども楽しめる |
洋風 | 体を横たえて入浴 | 広く浅い | ゆったりとくつろげる、リラックスできる | 設置スペースを広く確保する必要がある | 映画のワンシーンのような入浴スタイル |
和洋折衷 | 和風と洋風の両方を取り入れ、肩までつかりながらある程度の広さも確保 |
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様々な浴室の広さに対応できる | – | 多くのユニットバスに採用されている、現在主流のタイプ |
バスタブの材質:ホーロー
鉄の表面にガラス質を焼き付けた素材であるホーローは、浴槽の製造に古くから用いられてきました。その最大の特徴は、表面のガラス質がもたらす優れた耐久性です。硬く焼き付けられたガラス質は、傷や摩耗に強く、長年の使用にも耐えられます。また、表面が滑らかで緻密なため、汚れが染み込みにくく、日々のお手入れも容易です。軽く拭き取るだけで汚れが落ちるので、清潔な状態を保ちやすいという利点があります。
見た目にも美しい光沢を放つホーローは、高級感あふれる浴室空間を演出します。新築やリフォームの際に、デザイン性を重視する方にも人気の素材です。深く鮮やかな色合いから、柔らかなパステルカラーまで、様々な色調のホーロー浴槽が製造されており、浴室の雰囲気に合わせて最適な色を選ぶことができます。
一方で、ホーロー浴槽にはいくつか注意点もあります。ガラス質は非常に硬い反面、強い衝撃を受けると欠けることがあります。重いものを落としたり、鋭利なものでぶつけたりしないよう注意が必要です。また、ホーロー自体は熱伝導率が高いため、お湯が冷めやすいという側面もあります。冬場など、保温性を重視するのであれば、浴槽の断熱材の有無を確認したり、追い焚き機能付きの給湯器を導入したりするなどの工夫が必要です。
このように、ホーロー浴槽にはメリットとデメリットの両面があります。それぞれの特性を理解した上で、ご自身のライフスタイルや好みに合った浴槽選びをすることが大切です。最近では、ホーローの弱点であった保温性を向上させた商品や、汚れにくさをさらに高めた商品なども登場しています。購入の際には、最新の製品情報も参考にしながら、最適な一槽を見つけてください。
メリット | デメリット | その他 |
---|---|---|
優れた耐久性 傷や摩耗に強い お手入れが容易 汚れにくい 美しい光沢 高級感 デザイン性 様々な色調 |
衝撃で欠ける可能性 熱伝導率が高くお湯が冷めやすい |
ライフスタイルや好みに合った浴槽選び 保温性を向上させた製品 汚れにくさを高めた製品 最新の製品情報を確認 |
バスタブの材質:ステンレス
水まわりの中心となる浴槽に用いる材質として、錆びに強く、耐久性に優れたステンレスは有力な選択肢の一つです。
ステンレスの浴槽は、汚れが付きにくく、清掃しやすいという利点があります。日々のお手入れは、柔らかい布で拭くだけで十分です。表面に傷が付かないよう、研磨剤の入った洗剤は避けましょう。また、水垢なども落としやすいため、美しい状態を長く保つことができます。清潔さを重視する方に特におすすめです。
さらに、ステンレスは頑丈な素材であるため、衝撃に強く、割れにくいという点もメリットです。小さなお子様がいる家庭でも安心して使用できます。また、他の材質に比べて比較的軽いため、設置工事も容易です。
一方で、ステンレス製の浴槽は保温性が低いというデメリットがあります。冬場にお湯に浸かると、すぐに冷めてしまうため、ゆっくりと温まりたい方には不向きかもしれません。近年では、この弱点を補うために、浴槽の裏側に断熱材を施した製品も販売されています。保温性を重視するのであれば、購入時に断熱材の有無を確認することをお勧めします。
その他にも、金属特有の冷たさが気になるという方もいるかもしれません。入浴前に浴槽にお湯を張っておくことで、浴槽の温度を上げておくことができます。また、木製のスノコやマットを敷くことで、足元の冷たさを軽減することができます。
このように、ステンレス製の浴槽には、清掃のしやすさや耐久性の高さといった多くの利点があります。一方で、保温性の低さといった注意点も存在します。購入前にメリットとデメリットをよく理解し、自身の生活スタイルや好みに合った浴槽選びをすることが大切です。
メリット | デメリット |
---|---|
錆びに強く、耐久性に優れている | 保温性が低い |
汚れが付きにくく、清掃しやすい | 金属特有の冷たさ |
水垢なども落としやすい | |
頑丈な素材で、衝撃に強く、割れにくい | |
比較的軽い |
バスタブの材質:人造大理石
浴槽を選ぶ際、材質は大きな決め手となります。その中で、近年人気を集めているのが人造大理石です。天然の大理石を思わせる高級感あふれる見た目と美しい光沢は、浴室全体を上質な空間に演出してくれます。まるで高級ホテルの浴室にいるかのような、贅沢な気分を味わえるでしょう。
人造大理石は、アクリル樹脂に天然の大理石の粉などを混ぜ合わせて成形します。そのため、天然の大理石では難しい複雑な形状や大きなサイズのものも作ることが可能です。様々なデザインに対応できるため、和風、洋風、現代風など、どんな浴室の雰囲気にも合わせやすいという利点があります。
また、人造大理石は保温性が高いことも大きな特徴です。お湯が冷めにくいため、冬場でも長時間温かいお風呂を楽しむことができます。ゆっくりと湯船に浸かり、一日の疲れを癒すには最適です。さらに、表面が滑らかで汚れが付きにくく、お手入れが簡単なのも嬉しい点です。日々のお掃除の手間が省けるのは、忙しい現代人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
しかし、メリットばかりではありません。天然の大理石と比べると、耐久性は劣るという点は理解しておく必要があります。強い衝撃を与えると傷が付いたり、経年劣化によって変色する可能性もあります。また、熱いものを直接置くと変形する恐れがあるので注意が必要です。丁寧な扱いと定期的なお手入れを心がけることで、長く美しく保つことができます。
項目 | 内容 |
---|---|
見た目 | 高級感あふれる見た目と美しい光沢、高級ホテルのような浴室を演出 |
材質・成形 | アクリル樹脂に天然大理石の粉などを混ぜ合わせて成形、複雑な形状や大きなサイズも可能 |
デザイン | 和風、洋風、現代風など、どんな浴室の雰囲気にも合わせやすい |
保温性 | 高保温性、冬場でも長時間温かいお風呂を楽しめる |
お手入れ | 表面が滑らかで汚れが付きにくく、お手入れが簡単 |
耐久性 | 天然大理石と比べると耐久性は劣る、強い衝撃で傷が付いたり、経年劣化で変色する可能性あり、熱いものを置くと変形する恐れあり |
バスタブの材質:FRP
繊維強化プラスチック(FRP)製の浴槽は、近年、住宅設備の市場で多く見かけるようになりました。その人気の理由は、扱いやすさにあります。FRPは、プラスチックを繊維で強化した複合材料で、軽くて成形しやすいという特徴があります。そのため、浴槽のような大きなものも、工場で簡単に製造し、現場へ搬入することができます。また、複雑な形や曲線を持つデザインも容易に実現できるため、様々な種類の浴槽が販売されており、消費者の好みに合わせた選択が可能です。
FRP製の浴槽を選ぶ大きなメリットの一つに、価格の手頃さが挙げられます。他の素材、例えばホーローや人工大理石と比べると、FRP製の浴槽は比較的安価で購入できます。そのため、住宅の新築やリフォームの際に、予算を抑えたいと考えている方にとって、魅力的な選択肢となります。
しかし、FRP製の浴槽には、耐久性という面で注意すべき点もあります。表面の傷つきやすさは、FRPの弱点と言えるでしょう。硬いものを落としたり、たわしなどで強くこすったりすると、表面に傷がつき、そこから汚れが入り込んでしまうことがあります。また、経年劣化も比較的早く、長期間使用していると、表面の光沢が失われたり、変色したりすることがあります。そのため、定期的なお手入れと適切なメンテナンスが、FRP製の浴槽を長くきれいに使う上で重要になります。日常的には、柔らかいスポンジを使って優しく洗い、研磨剤の入った洗剤は使用しないようにしましょう。また、年に数回は、専用の洗剤を使って念入りな掃除をすることで、美しさを保つことができます。
メリット | デメリット | 注意点 |
---|---|---|
扱いやすい ・軽い ・成形しやすい ・多様なデザイン ・消費者の好みに合わせやすい |
耐久性が低い ・傷つきやすい ・経年劣化しやすい ・光沢が失われやすい ・変色しやすい |
定期的なお手入れ ・柔らかいスポンジで優しく洗う ・研磨剤入りの洗剤は使用しない ・年に数回は専用洗剤で念入りな掃除 |
価格が手頃 ・他の素材と比べて安価 |
バスタブの材質:タイル
浴室に彩りを添え、個性あふれる空間を演出するタイル張りの浴槽は、その多様なデザイン性から、近年注目を集めています。色とりどりのタイルを組み合わせることで、浴室全体の雰囲気に合わせた、世界に一つだけの浴槽を作り出すことができます。和風、洋風、そして現代風など、どのような様式にも対応できる柔軟性も魅力の一つです。
タイル張りの浴槽は、その素材の特性から、デザイン面だけでなく機能面でも優れた特徴を持っています。タイルは非常に硬く耐久性に優れているため、長期間にわたり美しい状態を保つことができます。また、万が一破損した場合でも、部分的な補修が可能なので、浴槽全体を取り替える必要がなく、費用を抑えることができます。
しかし、タイル張りの浴槽には、注意すべき点もあります。タイルとタイルの隙間、いわゆる目地は、湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい場所です。美しい浴槽を保つためには、定期的な掃除と換気が欠かせません。入浴後には、目地ブラシなどを用いて丁寧に掃除し、浴室の窓を開ける、もしくは換気扇を稼働させるなどして、十分に乾燥させましょう。
また、タイルの表面は滑りやすい性質を持っているため、入浴時の転倒には十分注意が必要です。小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、滑り止めマットを敷くなど、安全対策をしっかりと行いましょう。最近では、表面に細かな凹凸を施した滑りにくいタイルも販売されていますので、浴槽を選ぶ際には、安全性にも配慮することをお勧めします。
メリット | デメリット | 注意点 |
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