上がり框:玄関の顔となる重要な建材

インテリアについて聞きたい
先生、上がり框って玄関の段差の部分のことですよね?具体的にどんな役割があるんですか?

インテリア研究家
そうだね、玄関の段差の部分のことだよ。役割はいくつかあるんだけど、まず家の内と外を区切ることだね。それから、靴の脱ぎ履きをするときに腰掛けたりもできるんだよ。

インテリアについて聞きたい
なるほど。靴の脱ぎ履きのときに便利ですね。高齢者や車椅子の人は上がり框があると不便じゃないですか?

インテリア研究家
いいところに気がついたね。確かに段差があると不便な場合もある。だから、最近は高齢者の方のために腰掛け用のベンチを置いたり、車椅子の方のためにスロープや昇降機を設置するケースが増えているんだよ。
上がり框とは。
家の内装、特に玄関周りの工事でよく聞く『上がりかまち』について説明します。上がりかまちは、玄関の入り口に横に渡して取り付ける木のことで、欅のように木目が綺麗な木材や、人工的に作られた大理石、御影石などが使われます。一戸建ての家では、20~40センチほどの段差があることが多く、上がりかまちに座って靴を履いたり脱いだりできます。最近は、一緒に住んでいるお年寄りのために、上がりかまちのところに座るためのベンチや折り畳み椅子を置くことが増えています。また、車椅子を使う人のために、上がりかまちと玄関の土間の間に段差をなくすためのステップやスロープを作ったり、昇降機を取り付けることもあります。
上がり框とは

玄関は家の顔とも言われ、訪れる人に第一印象を与える大切な場所です。その玄関で、床に設けられた段差部分に取り付けられた横木のことを「上がり框」と言います。これは単なる段差を仕切る部材ではなく、住まいの印象を大きく左右する重要な役割を担っています。
上がり框は、まず靴の脱ぎ履きをスムーズにするという実用的な機能を持っています。少し腰を掛けるようにすれば、楽に靴を履いたり脱いだりすることができます。また、ちょっとした荷物を置くのにも便利です。買い物袋を一時的に置いたり、玄関先に飾る花瓶を置いたりするなど、ちょっとしたスペースとして活用できます。
さらに、上がり框は玄関の空間を美しく演出する効果も持っています。床材とは異なる素材や色を選ぶことで、空間にメリハリが生まれ、視線を自然と誘導します。木の温もりを感じさせる木材や、高級感のある石材など、様々な素材から選ぶことができ、家の雰囲気に合わせて、玄関の個性を演出できます。また、框の形状も様々で、直線的なものから曲線的なものまで、好みに合わせて選ぶことができます。
近年では、住む人の年齢や暮らし方に合わせて、上がり框の高さや形、周りの設備にも工夫を凝らすことが多くなっています。例えば、高齢の方や小さなお子さんがいる家庭では、段差を低くしたり、手すりを付けたりすることで、安全に昇り降りできるよう配慮されています。また、車椅子を使う人のために、スロープを設けるなど、誰もが使いやすい玄関にするための工夫もされています。上がり框は、玄関の使いやすさと美しさを両立させるために欠かせないものと言えるでしょう。
素材選びも重要です。玄関は屋外からの土埃や湿気の影響を受けやすい場所です。そのため、耐久性が高く、汚れや傷に強い素材を選ぶことが大切です。木材であれば、定期的に塗料を塗り直すなどの手入れが必要ですが、石材は比較的メンテナンスの手間がかかりません。このように、素材の特徴を理解し、住まいの状況に合ったものを選ぶことが、長く快適に暮らす秘訣と言えるでしょう。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 役割1 | 靴の脱ぎ履きをスムーズにする。少し腰を掛けるようにすれば、楽に靴を履いたり脱いだりすることができる。 |
| 役割2 | ちょっとした荷物を置くのに便利。買い物袋を一時的に置いたり、玄関先に飾る花瓶を置いたりするなど、ちょっとしたスペースとして活用できる。 |
| 役割3 | 玄関の空間を美しく演出する。床材とは異なる素材や色を選ぶことで、空間にメリハリが生まれ、視線を自然と誘導する。木の温もりを感じさせる木材や、高級感のある石材など、様々な素材から選ぶことができ、家の雰囲気に合わせて、玄関の個性を演出できる。框の形状も様々で、直線的なものから曲線的なものまで、好みに合わせて選ぶことができる。 |
| バリアフリー対応 | 近年では、住む人の年齢や暮らし方に合わせて、上がり框の高さや形、周りの設備にも工夫を凝らす。高齢の方や小さなお子さんがいる家庭では、段差を低くしたり、手すりを付けたりすることで、安全に昇り降りできるよう配慮されている。また、車椅子を使う人のために、スロープを設けるなど、誰もが使いやすい玄関にするための工夫もされている。 |
| 素材選びのポイント | 玄関は屋外からの土埃や湿気の影響を受けやすい場所。そのため、耐久性が高く、汚れや傷に強い素材を選ぶことが大切。木材であれば、定期的に塗料を塗り直すなどの手入れが必要だが、石材は比較的メンテナンスの手間がかからない。 |
上がり框の素材

玄関の顔とも言える上がり框には、様々な素材が使われます。それぞれに独特の風合いと特徴があり、住まいの印象を大きく左右します。古くから日本で親しまれてきたのは、木の温もりを感じられる木材です。中でも欅や檜などの硬質な木材は、美しい木目と風格を持ち、玄関に重厚感と高級感を与えます。木材は経年変化による味わいの深まりも楽しむことができますが、定期的なお手入れが必要です。傷や汚れを防ぐためには、ワックスがけなどのメンテナンスを欠かさず行いましょう。
一方、近年注目を集めているのが、人造大理石や御影石などの石材です。石材は重厚感と高級感を演出し、玄関をより華やかに彩ります。木材に比べて硬度が高く、傷や汚れがつきにくいため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使用できます。また、水に強い性質を持つため、水拭きだけで簡単に掃除ができる点も魅力です。人造大理石は天然の大理石に比べて価格が手頃で、デザインや色の種類も豊富なので、家の雰囲気に合わせたコーディネートが可能です。御影石は独特の模様と重厚な質感が特徴で、玄関に風格を与えます。
その他にも、タイルやモルタルなどの素材も使われます。タイルは色や模様、サイズが豊富で、玄関の雰囲気に合わせて自由に組み合わせることができます。モルタルはシンプルな見た目で、現代的な住宅によく合います。このように、上がり框の素材は多岐に渡ります。それぞれの素材にはメリット・デメリットがあるので、家の雰囲気や生活スタイル、予算などを考慮して、最適な素材を選びましょう。玄関は家の第一印象を決める大切な場所です。上がり框の素材選びで、より快適で美しい玄関を作りましょう。
| 素材 | メリット | デメリット | その他 |
|---|---|---|---|
| 木材(欅、檜など) | 木の温もり、美しい木目、風格、経年変化による味わいの深まり | 定期的なお手入れ(ワックスがけなど)が必要、傷や汚れがつきやすい | 古くから日本で親しまれている |
| 石材(人造大理石、御影石) | 重厚感、高級感、傷や汚れがつきにくい、水に強い、掃除が簡単(人造大理石は価格が手頃、デザインや色の種類が豊富、御影石は独特の模様と重厚な質感) | 近年注目を集めている | |
| タイル | 色、模様、サイズが豊富、玄関の雰囲気に合わせて自由に組み合わせることができる | ||
| モルタル | シンプルな見た目 | 現代的な住宅によく合う |
上がり框の高さ

家の顔とも言える玄関において、上がり框の高さは家の印象を大きく左右するだけでなく、日々の暮らしやすさにも深く関わっています。一般的には床面から20~40センチメートル程度の高さが標準とされています。この高さは、靴の脱ぎ履きがしやすく、また適度な段差を作ることで、屋外の埃や汚れが室内に入り込むのを防ぐ効果もあります。
しかし、この高さはすべての家庭にとって最適とは言えません。例えば、高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、20~40センチメートルという高さは負担が大きく、つまずきや転倒の原因となる可能性があります。また、将来的に車椅子を利用する可能性がある場合も、標準的な高さの上がり框は大きな障害となるでしょう。
近年では、このような様々な状況に対応するため、バリアフリー化された玄関が増えてきています。上がり框の高さを10センチメートル程度に低くしたり、あるいは全く段差をなくすことで、高齢者や小さなお子さん、車椅子利用者でも安全かつ快適に出入りできるよう配慮されています。また、手すりを設置することで、より安全性を高めることも可能です。
上がり框の高さを決める際には、家族構成やライフスタイル、そして将来的な生活の変化を考慮することが非常に重要です。例えば、今は若い夫婦二人暮らしでも、将来子供が生まれることや、親と同居する可能性などを考えておく必要があります。また、高齢になった際に、上がり框の高さが負担にならないかどうかも見据えておくことが大切です。
快適で安全な玄関を実現するためには、設計段階でしっかりと上がり框の高さを検討し、家族全員にとって使いやすい玄関作りを心掛けましょう。家づくりの専門家と相談しながら、最適な高さを選ぶことをお勧めします。
| 上がり框の高さ | メリット | デメリット | 対象となる人 |
|---|---|---|---|
| 20~40cm(標準) | 靴の脱ぎ履きがしやすい、埃や汚れの侵入防止 | 高齢者や子供には負担が大きい、車椅子利用者には困難 | 一般成人 |
| 10cm(低め) | 高齢者や子供にも負担が少ない、バリアフリーに配慮 | 埃や汚れの侵入防止効果は低い | 高齢者、子供、車椅子利用者(一部) |
| 0cm(フラット) | 完全バリアフリー、安全かつ快適に出入り可能 | 埃や汚れの侵入防止効果はなし | 高齢者、子供、車椅子利用者 |
上がり框とバリアフリー

住まいを取り巻く環境が変化する中で、高齢化社会の進展とともに、住宅のバリアフリー化がますます重要性を増しています。特に、玄関の上がり框は、住まいへの出入り口であると同時に、段差による転倒のリスクも高い場所です。そのため、高齢者や車椅子を使う方、小さなお子さんや怪我をされている方など、あらゆる人が安全に安心して暮らせるよう、上がり框にも様々な工夫を凝らす必要があります。
段差を解消するための方法として、まず挙げられるのがスロープの設置です。緩やかな傾斜を作ることで、車椅子や歩行器でもスムーズな移動が可能になります。また、昇降機の設置も有効な手段です。階段の上り下りが困難な方でも、安全に昇降することができます。上がり框の形状や設置スペースに合わせて、適切なスロープや昇降機を選ぶことが大切です。
上がり框の周辺に手すりを設置することも、安全性向上に大きく貢献します。立ち上がりや歩行の補助となる手すりは、バランスを崩しやすい方にとって心強い支えとなります。素材や形状にもこだわり、握りやすく滑りにくい手すりを選ぶことで、より安全性を高めることができます。
玄関の床材選びも、バリアフリー化において重要な要素です。滑りにくい素材を選ぶことで、雨の日や濡れた靴で歩行する際にも転倒のリスクを軽減できます。また、床材の色や模様にも配慮することで、視覚的にも安全性を高めることができます。例えば、段差を分かりやすくするために、上がり框と床材の色にコントラストをつけるといった工夫も有効です。
バリアフリー対応の上がり框は、高齢者だけでなく、あらゆる人にとって安全で快適な住まいを実現するために欠かせない要素です。将来的な生活の変化、例えば、加齢による身体機能の低下や、怪我による一時的な移動の困難さなども見据えて、早いうちからバリアフリー化を検討することが大切です。快適で安心できる住まいづくりを実現するために、上がり框のバリアフリー化を積極的に取り入れましょう。
| バリアフリー対策 | 説明 | 対象者 |
|---|---|---|
| スロープ設置 | 緩やかな傾斜で車椅子や歩行器での移動をスムーズにする。 | 高齢者、車椅子使用者、歩行器使用者、小さなお子さん、怪我をしている方 |
| 昇降機設置 | 階段の上り下りが困難な方の安全な昇降を支援。 | 階段昇降が困難な方 |
| 手すり設置 | 立ち上がりや歩行の補助。握りやすく滑りにくい素材を選ぶ。 | 高齢者、バランスを崩しやすい方 |
| 滑りにくい床材 | 雨の日や濡れた靴での歩行時の転倒リスク軽減。 | 全員 |
| 視覚的に安全な床材 | 色や模様で段差を分かりやすくする。 | 視覚に障害のある方、高齢者 |
上がり框の選び方

玄関の顔とも言える上がり框は、家の第一印象を左右する大切な要素です。素材、高さ、デザイン、バリアフリー対応など、様々な観点から最適な上がり框を選びましょう。
まず、素材選びは、家の雰囲気や好みに合わせて行います。木の上がり框は、温かみのある優しい雰囲気を演出します。木材の種類も様々で、深い色合いのものや明るい色合いのものなど、家の雰囲気に合わせて選ぶことができます。また、経年変化による味わいの深まりも楽しむことができます。一方、石の上がり框は、高級感と重厚感を演出します。大理石や御影石など、様々な種類があり、それぞれに独特の模様や色合いがあります。耐久性にも優れており、長く使うことができます。近年では、人工大理石も人気です。天然の石と比べて価格を抑えることができ、デザインも豊富です。
上がり框の高さは、安全性と快適性を左右する重要な要素です。一般的には15cmから20cm程度の高さが標準とされていますが、家族構成やライフスタイルによって最適な高さは異なります。高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、つまづき防止のために、低い上がり框を選ぶと安全です。また、将来的にバリアフリー化を検討している場合は、あらかじめ低い上がり框を選んでおく、あるいは段差をなくすことも視野に入れましょう。
デザインは、家の外観や玄関の雰囲気との調和を考慮して選びましょう。シンプルなデザインは、どんな玄関にも合わせやすく、すっきりとした印象を与えます。一方、装飾性の高いデザインは、玄関にアクセントを加え、個性的な空間を演出します。家の外観や玄関ドアのデザインとのバランスを見ながら、最適なデザインを選びましょう。
近年注目されているのが、バリアフリー対応の上がり框です。将来、高齢になった時や、怪我をした時にも安全に暮らせるよう、バリアフリー対応の上がり框を選んでおくことは、安心につながります。段差をなくす、あるいは緩やかにすることで、車椅子や歩行器での移動もスムーズになります。また、玄関に手すりを取り付けることも、安全性を高める上で有効な手段です。家族みんなが安全で快適に暮らせるよう、将来的な生活の変化も見据えて、上がり框を選びましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 |
|
| 高さ |
|
| デザイン |
|
| バリアフリー対応 |
|
まとめ

玄関は住まいの最初の印象を決める大切な場所であり、その顔となるのが上がり框です。単なる段差ではなく、住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。素材、高さ、デザインなど、様々な要素を考慮することで、機能性と美観性を両立した玄関を実現できます。
上がり框の素材は、家の雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。木製の上がり框は温かみのある雰囲気を演出し、自然素材ならではの風合いが魅力です。石材の上がり框は高級感があり、耐久性にも優れています。それぞれの素材の特徴を理解し、住まいの雰囲気に合ったものを選びましょう。
上がり框の高さも重要なポイントです。一般的には15cmから20cm程度の高さが標準とされていますが、家族構成やライフスタイルに合わせて調整することが大切です。小さなお子さんやお年寄りのいる家庭では、つまづきにくい低い上がり框がおすすめです。また、将来的な生活の変化も見据えて、バリアフリーに対応できる高さにすることも検討しましょう。
上がり框のデザインも多様です。シンプルな直線的なデザインから、曲線を取り入れた優雅なデザインまで、様々なデザインがあります。玄関の広さや全体の雰囲気に合わせて、最適なデザインを選びましょう。また、上がり框に照明を埋め込んだり、飾り棚を設けるなど、工夫次第でより魅力的な玄関を演出することも可能です。
上がり框を選ぶ際には、安全性も考慮することが重要です。滑りにくい素材を選び、適切な高さにすることで、つまづきや転倒などの事故を防ぐことができます。また、玄関周りの照明を明るくすることで、夜間でも安全に出入りできます。
上がり框は、玄関の印象だけでなく、住まいの快適性にも影響を与える重要な要素です。家族構成やライフスタイル、そして将来的な生活の変化も見据えて、最適な上がり框を選び、安全で快適な住まいを実現しましょう。玄関は、家族やお客様を迎える大切な場所です。上がり框にもこだわり、素敵な玄関を作り上げましょう。
| 要素 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 |
家の雰囲気や好みに合わせて選ぶ |
| 高さ |
家族構成やライフスタイルに合わせて調整 |
| デザイン |
玄関の広さや全体の雰囲気に合わせて選ぶ |
| 安全性 |
つまづきや転倒などの事故を防ぐ |
