方形屋根

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工法・構造

けらば:屋根の隠れた守護者

家は、雨風や日光から私たちを守ってくれる大切な場所です。その家の屋根の中でも、あまり目に留まらない部分に「けらば」があります。けらばとは、切妻屋根や片流れ屋根といった、三角形の側面を持つ屋根の端の部分を指します。屋根の頂上から地面に向かって、斜めに伸びる板の端の部分を想像してみてください。それがけらばです。屋根には、様々な形があります。例えば、切妻屋根は、本を開いたような形で、二つの傾斜面を持っています。片流れ屋根は、片側だけに傾斜がある屋根です。これらの屋根には、三角形の側面、つまり妻側があり、その一番端の部分がけらばです。屋根の傾斜に沿って、上から下までまっすぐに伸びています。一方で、寄棟屋根や方形屋根といった、四方向に傾斜面を持つ屋根には、けらばはありません。これらの屋根は、どの面から見ても傾斜しているため、三角形の妻側が存在しないからです。けらばは、屋根の構造上、重要な役割を担っています。雨風から家を守るために、屋根材でしっかりと覆われています。また、屋根の端を美しく仕上げ、風雨による劣化を防ぐために、破風板と呼ばれる板が取り付けられています。さらに、雨水が壁に伝うのを防ぐために、水切り金具が設置されることもあります。軒先には雨どいが設置されていることが多いですが、けらばには雨どいが設置されない場合がほとんどです。軒先は水平方向に伸びているため、雨水が流れやすい一方、けらばは斜めになっているため、雨水が流れにくく、雨どいの設置が難しいからです。けらばの状態を定期的に確認し、必要に応じて補修をすることで、家の寿命を延ばすことに繋がります。