メーターボックス:設置場所と選び方のポイント

メーターボックス:設置場所と選び方のポイント

インテリアについて聞きたい

先生、間取り図に『MB』って書いてあるんですけど、これは何ですか?

インテリア研究家

いい質問だね。『MB』は『メーターボックス』の略だよ。電気やガス、水道などのメーターをまとめて入れておく箱のことだよ。

インテリアについて聞きたい

メーターをまとめておく箱ですか?どうしてまとめておく必要があるんですか?

インテリア研究家

検針員さんがメーターを確認しやすくするためだよ。玄関脇などに設置されていることが多いので、家の中に入らずにメーターを確認できるんだ。

メーターボックスとは。

家の中の電気、ガス、水道などの計器を集めて、検針しやすいようにした箱のことを「メーターボックス」といいます。これは、玄関のわきなどに設置されることが多く、家の間取り図では「MB」と記されます。

メーターボックスとは

メーターボックスとは

メーターボックスとは、電気、ガス、水道といった暮らしに欠かせないライフラインのメーターを集めた設備のことです。これらを一か所にまとめることで、検針作業がスムーズに行えるようになります。また、雨風や外部からの衝撃からメーターを守る役割も担っています。

一般的には、家の玄関の脇や建物の外壁に設置されていることが多いです。家の間取り図では「MB」と記されているので、家づくりの計画段階でどこに設置されているか確認しておきましょう。新築住宅の場合は、設置場所をある程度自由に決められます。しかし、既に建っている住宅の場合は、配管や配線の関係で移動が難しい場合もあります。そのため、リフォームの際には専門の業者に相談することが重要です。

メーターボックスは、住宅の外から見える部分なので、見た目も大切です。家の外観に合う色や形を選ぶことで、家の印象をより良くすることができます。素材も様々で、金属製のものや樹脂製のものなどがあります。金属製は頑丈で耐久性に優れていますが、錆びる可能性があります。一方、樹脂製は軽量で錆びませんが、金属製に比べると耐久性が劣る場合があります。

また、メーターボックスの大きさも設置するメーターの数や種類によって異なります。設置するメーターの数が多い場合は、大きなメーターボックスが必要になります。将来的にオール電化にする予定がある場合などは、あらかじめ大きなメーターボックスを設置しておくと、後から変更する手間が省けます。

メーターボックスは、普段あまり意識しない設備ですが、暮らしを支える重要な役割を担っています。新築やリフォームの際には、設置場所やデザイン、大きさなどをしっかりと検討し、最適なものを選びましょう。

項目 内容
定義 電気、ガス、水道メーターを集めた設備
目的 検針作業の効率化、メーターの保護
設置場所 玄関脇、外壁(間取り図では「MB」と表記)
新築時の設置 比較的自由に場所を決められる
既存住宅の設置変更 配管・配線の関係で難しい場合があり、専門業者への相談が必要
外観 住宅の外観に合わせた色や形を選ぶことが重要
素材 金属製(頑丈だが錆びる可能性あり)、樹脂製(軽量だが耐久性やや劣る)
大きさ メーターの数や種類によって異なる。将来の変更も考慮して選ぶ
重要性 暮らしを支える重要な設備

設置場所の重要性

設置場所の重要性

計器箱をどこに置くかは、読み取りやすさと安全を一番に考えて決めなければなりません。読み取り作業をする人が簡単に行ける場所に設置することで、滞りなく読み取り作業ができます。計器箱の周りに物を置いたり、木を茂らせたりすると、読み取りの邪魔になるだけでなく、安全面でも良くありません。特に、ガス漏れが起きた時に素早く対応できなくなる可能性もあるため、計器箱の周りは常に片付けておくことが大切です。

建物の見た目も損なわないように、周りの景色との調和も考えましょう。置く場所によっては、直射日光や雨風の影響を受けやすい場合があります。材質によっては傷みが早まる可能性もあるため、耐久性も考えた上で設置場所を選ぶことが大切です。例えば、強い日差しが当たる場所に設置する場合、紫外線に強い材質を選ぶ、あるいは日よけを設置するなどの工夫が必要です。雨や風の強い地域では、風雨に耐えられる丈夫な材質を選び、設置場所も風当たりの少ない場所を選ぶなどの配慮が必要です。

また、建物の外観とのバランスも重要です。住宅のデザインに調和する色や形を選ぶことで、計器箱が目立ちすぎることなく、建物の美観を保つことができます。和風建築の住宅であれば、木目調の計器箱や落ち着いた色合いのものを選ぶと良いでしょう。洋風建築の住宅であれば、シンプルでモダンなデザインの計器箱が適しています。

さらに、将来的に必要なメンテナンスについても考慮する必要があります。計器箱は定期的な点検や修理が必要になる場合があります。そのため、作業員が容易にアクセスできる場所に設置することが重要です。狭くて作業しにくい場所に設置してしまうと、メンテナンスに手間がかかり、費用も高くなる可能性があります。設置場所を決める際には、将来的なメンテナンスのことも考えて、適切な場所を選びましょう。

設置場所の選定基準 具体的な内容
読みやすさと安全性
  • 計器の読み取り作業が容易にできる場所に設置する
  • 計器箱周辺に物を置かない、木を茂らせない
  • ガス漏れ発生時の迅速な対応を確保するため、周辺を整理整頓する
景観との調和
  • 周囲の景観に調和するデザイン
  • 直射日光や雨風による劣化を考慮した材質選び
  • 日よけ設置や風当たりの少ない場所の選定
建物の外観とのバランス
  • 住宅のデザインに合った色や形を選ぶ
  • 和風建築には木目調や落ち着いた色合い
  • 洋風建築にはシンプルでモダンなデザイン
将来的なメンテナンス
  • 作業員が容易にアクセスできる場所に設置
  • メンテナンスのしやすさを考慮し、費用を抑える

種類と選び方

種類と選び方

電気やガス、水道などの計器類を収める計器箱は、家の外観を損ねることなく、かつ機能的に設置することが大切です。大きく分けて、壁面に設置する露出型と、壁の中に埋め込む埋め込み型の二種類があります。

露出型は、設置工事が比較的簡単で費用も抑えられるという利点があります。壁に直接取り付けるだけなので、大掛かりな工事は不要です。そのため、既存の住宅にも容易に取り付けることができます。一方で、計器箱が壁から出っ張るため、空間を狭く感じさせてしまう場合もあります。また、デザインによっては家の外観と調和しない場合もあるため、設置場所や外観をよく考えて選ぶ必要があります。

埋め込み型は、壁の中に埋め込むため、壁面がすっきりとして見た目も美しく仕上がるというメリットがあります。家の外観を損ねたくない場合や、限られた空間を有効活用したい場合に適しています。しかし、設置するには壁を一部解体する必要があるため、工事費用は露出型に比べて高額になります。また、工事期間も長くなるため、新築やリフォームの際に設置するのが一般的です。

計器箱の素材も、金属製、樹脂製、木製など様々な種類があります。金属製は耐久性に優れており、風雨や日光による劣化が少ないという特徴があります。ただし、錆が発生する可能性があるため、定期的な塗装などのメンテナンスが必要です。樹脂製は軽量で錆びにくく、価格も比較的安いという利点があります。しかし、金属製に比べると耐候性が劣る場合があり、紫外線による劣化や変色が起こる可能性があります。木製は自然な風合いで、温かみのある雰囲気を演出できることが魅力です。しかし、他の素材に比べて定期的なメンテナンスが必要で、腐食や虫害を防ぐための塗装や防虫処理を施す必要があります。

計器箱を選ぶ際には、家の外観や周辺環境だけでなく、設置する計器の種類や数も考慮する必要があります。計器のサイズに合った適切な大きさの計器箱を選ぶことが重要です。小さすぎると計器が収まらなかったり、配線が窮屈になり危険な場合もあります。反対に大きすぎると無駄なスペースが生じるため、事前に計器のサイズをしっかりと確認しておきましょう。

種類 メリット デメリット その他
露出型 設置工事が簡単
費用が安い
既存住宅にも容易に設置可能
壁から出っ張る
外観と調和しない場合も
設置場所や外観をよく考える
埋め込み型 壁面がすっきり
見た目も美しい
工事費用が高い
工事期間が長い
新築・リフォーム時が一般的
素材 メリット デメリット その他
金属製 耐久性に優れる
風雨や日光劣化が少ない
錆が発生する可能性
定期的なメンテナンス必要
樹脂製 軽量
錆びにくい
価格が安い
耐候性が劣る
紫外線劣化・変色の可能性
木製 自然な風合い
温かみのある雰囲気
定期的なメンテナンス必要
腐食・虫害対策必要

計器のサイズに合った適切な大きさの計器箱を選ぶ

防犯対策

防犯対策

電力メーターや水道メーターなどを収めたメーターボックスは、建物の外壁に設置されていることが多く、誰でも近づけるため、防犯上の配慮が欠かせません。特に、覆いがなくメーター類が露出しているタイプのメーターボックスは、いたずらや盗難の被害に遭いやすいため、注意が必要です。

効果的な防犯対策の一つとして、鍵付きのメーターボックスを選ぶことが挙げられます。鍵を取り付けることで、不審者がメーターボックス内部に触れることを防ぎ、いたずらや盗電、盗水を防ぐ効果が期待できます。また、メーターボックス周辺に防犯カメラを設置することも有効です。防犯カメラは犯罪の抑止効果だけでなく、万が一被害に遭った場合の証拠確保にも役立ちます。

さらに、人感センサー付きの照明を設置することも有効な対策です。人が近づくと自動的に点灯するセンサーライトは、不審者を威嚇し、犯罪を未然に防ぐ効果があります。夜間は特に効果を発揮し、周囲を明るく照らすことで、防犯効果を高めます。

これらの対策に加えて、日頃からメーターボックス周辺の様子を確認することも重要です。不審な人物や、見慣れない物がないか、定期的に点検しましょう。例えば、メーターボックスの扉が開けられていたり、鍵が壊されていたり、周囲に不審な足跡があったりする場合は、すぐに警察に通報することが大切です。

防犯意識を高め、適切な対策を講じることで、メーターボックスだけでなく、自宅全体の安全性を高めることができます。普段から周囲に気を配り、防犯対策を怠らないことで、安心して暮らせる環境を築きましょう。近隣住民と協力し、地域全体で防犯意識を高めることも効果的です。

対策 効果 補足
鍵付きメーターボックス設置 いたずら、盗電・盗水の防止 不審者の接触防止
防犯カメラ設置 犯罪抑止、証拠確保 設置場所の検討が必要
人感センサーライト設置 不審者への威嚇、犯罪防止 夜間は特に有効
定期的なメーターボックス周辺の確認 早期発見、迅速な対応 不審な点があれば警察に通報

まとめ

まとめ

住まいの電気や水道、ガスといった大切なライフラインを支えるのがメーターボックスです。新築や改築の際には、設置場所や種類、防犯対策などをしっかりと考え、安全で快適な暮らしを実現できるようにしましょう。

まず、設置場所ですが、屋外に設置するのが一般的です。検針のしやすさや、万が一のガス漏れなどの際に、空気に触れやすい屋外が適しているからです。家の外観を損ねないように、建物との調和も考慮すると良いでしょう。また、雨風から守るために、雨や風が直接当たらない場所を選ぶことも大切です。

次に、メーターボックスの種類ですが、素材や大きさ、デザインなど様々なものがあります。素材は、耐久性があり錆びにくい金属製や、軽量で扱いやすい樹脂製などがあります。大きさは、設置するメーターの数や種類に合わせて選ぶ必要があります。デザインも、シンプルなものから装飾的なものまで様々です。家の外観に合わせたデザインを選ぶことで、より美しい景観を作り出せます。

防犯対策も重要です。メーターボックスは、家の外に設置されているため、盗難やいたずらの標的になる可能性があります。鍵付きのメーターボックスを選ぶ、防犯カメラを設置するなど、対策を講じることが大切です。

新築や改築の際には、専門の業者に相談し、最適なメーターボックスを選びましょう。専門家は、家の構造や周辺環境、家族構成などを考慮し、適切なアドバイスをしてくれます。設置後も、定期的な点検や清掃を行い、不具合がないか確認しましょう。こまめなメンテナンスを行うことで、長く安心して使用できます。

メーターボックスは、家の外観の一部でもあります。機能性だけでなく、デザイン性にもこだわり、快適な住まいづくりを目指しましょう。

項目 詳細
設置場所 屋外(検針しやすく、ガス漏れ時に安全)、雨風があたらない場所、建物との調和
種類 素材(金属製、樹脂製)、大きさ、デザイン
防犯対策 鍵付き、防犯カメラ設置
その他 専門業者に相談、定期的な点検と清掃