丸みを帯びた心地よさ:ラウンド設計の魅力
インテリアについて聞きたい
先生、「ラウンド設計」って、丸い形にすることですよね?シンク以外では、どんなところに使われているんですか?
インテリア研究家
そうだね、丸みを帯びた形にする設計のことだよ。シンク以外だと、洗面台にもよく使われているよ。
インテリアについて聞きたい
洗面台にも使えるんですね!他に、例えば、お風呂とか、トイレとかにも使えますか?
インテリア研究家
お風呂やトイレにも、丸みを帯びたデザインはよく使われているけど、それらを「ラウンド設計」と呼ぶことはあまりないかな。どちらかというと、洗面台やシンクのような水回りの設備で、継ぎ目をなくして掃除しやすくするために採用されることが多いよ。
ラウンド設計とは。
家の飾り付けや内装工事でよく聞く『丸みを帯びた設計』(『丸みを帯びた仕上げ』ともいいます)について説明します。これは、読んで字のごとく、角を丸くしたデザインのことです。台所では、ステンレスや人工大理石などの流し台にこの形がよく使われています。継ぎ目がないので掃除がしやすく、奥行きも広くとってあることが多いので、料理や洗い物がしやすいのが特徴です。まな板立てや、洗剤とスポンジを入れる金網のかごが付いているものもあります。洗面所にもよく使われており、素材としてはホーローや陶器が一般的で、単純な楕円形や卵形が多いです。
滑らかな曲線
近年、住まいの飾りつけにおいて、角のない柔らかな曲線を取り入れた『丸みを帯びた設計』が人気を集めています。まるで穏やかな波のような、まるく滑らかな形は、空間に柔らかさと温かみを添え、住む人の心を安らぎで満たしてくれます。四角い形ばかりのデザインに比べて、圧迫感が少なく、広々とした雰囲気を作り出せる点も魅力です。また、小さなお子さんのいるご家庭では、角がないので安全面でも安心です。
家具を見てみましょう。例えば、丸いテーブルを置いてみます。角がないので、家族みんなでゆったりと食事を楽しめます。また、ソファも背もたれや肘掛けが丸みを帯びたものを選べば、さらにリラックスした空間を演出できます。照明器具も、丸い形のシェードを選んだり、曲線を活かしたデザインのものを取り入れると、温かみのある光で空間を包み込みます。壁の飾りつけにも、丸い鏡や絵画を飾ったり、曲線的な模様の壁紙を選ぶことで、空間に奥行きと動きを生み出すことができます。
さらに、内装工事の段階から丸みを帯びた設計を取り入れることも可能です。例えば、壁や天井の角を丸く仕上げたり、アーチ状の開口部を作ることで、より一層、柔らかな印象の空間を作り出せます。窓枠やドア枠も、角を丸くすることで、空間に統一感を持たせることができます。床材も、曲線的な模様のものを選んだり、部屋の隅に丸みを帯びたタイルを敷き詰めることで、空間にアクセントを加えることができます。
このように、家具や照明、壁の飾りつけ、そして内装工事など、様々な場所に丸みを帯びた設計を取り入れることで、統一感のある、心地よい住まいを作り上げることができます。丸みを帯びた設計は、視覚的な柔らかさだけでなく、空間全体を優しい雰囲気で包み込み、心身ともにリラックスできる空間を生み出します。ぜひ、ご自身の住まいにも、丸みを帯びた設計を取り入れて、穏やかで心地よい空間を創り出してみてください。
カテゴリー | 丸みを帯びた設計の例 | 効果 |
---|---|---|
家具 | 丸いテーブル、丸みを帯びたソファ、丸いシェードの照明器具 | 家族団らん、リラックス空間の演出、温かみのある光 |
壁の飾りつけ | 丸い鏡、丸い絵画、曲線的な模様の壁紙 | 奥行きと動きの演出 |
内装工事 | 壁や天井の角を丸く仕上げる、アーチ状の開口部、丸い窓枠/ドア枠、曲線的な模様の床材、丸みを帯びたタイル | 柔らかな印象、統一感、アクセント |
その他 | 小さなお子さんのいる家庭では安全 | – |
水回りの使いやすさ
水回りは、毎日使う場所だからこそ、使いやすさが大切です。使う人の動作や物の配置を細かく考えることで、家事の負担を減らし、快適な空間を作ることができます。
まず、台所では、調理器具や食器の出し入れがしやすいように、棚や引き出しの位置や高さを調整することが重要です。洗い物の際に腰に負担がかからない高さに流し台を設置し、水はねを防ぐ工夫も必要です。最近では、大きな鍋やフライパンも洗いやすいように、奥行きのある流し台も人気です。継ぎ目のない丸みを帯びた形状の流し台を選ぶと、汚れが溜まりにくく掃除がしやすいという利点もあります。素材にもこだわり、耐久性や耐水性に優れたステンレスや人造大理石を使うことで、清潔で長持ちする台所を実現できます。
洗面所も、毎日の身支度を整える大切な場所です。朝の忙しい時間帯でもスムーズに使えるように、鏡の位置や照明の明るさ、収納の配置を工夫しましょう。洗面台は、水はねしにくい形状や素材を選び、掃除のしやすいものを選ぶと清潔さを保てます。
浴室は、一日の疲れを癒すリラックス空間です。滑りにくい床材を選び、手すりなどを設置することで、安全性を高めることが大切です。また、お湯の温度調節がしやすいように、操作しやすい場所に設置することも重要なポイントです。
水栓や鏡、収納棚なども、丸みを帯びたデザインを選ぶことで、統一感のある柔らかな雰囲気を演出できます。細部までこだわって、使いやすく美しい水回りを実現しましょう。
場所 | ポイント | 詳細 |
---|---|---|
台所 | 使い勝手の良い配置 | 調理器具や食器の出し入れがしやすい棚/引き出しの位置/高さ 洗い物の際に腰に負担がかからない高さの流し台 水はねを防ぐ工夫 大きな鍋やフライパンも洗いやすい奥行きのある流し台 継ぎ目のない丸みを帯びた形状の流し台 耐久性や耐水性に優れた素材(ステンレス、人造大理石) |
洗面所 | スムーズな動線 | 鏡の位置/照明の明るさ/収納の配置を工夫 水はねしにくい形状/素材 掃除のしやすい洗面台 |
浴室 | 安全性と快適性 | 滑りにくい床材 手すりの設置 操作しやすい場所に設置されたお湯の温度調節 |
全体 | 統一感のあるデザイン | 丸みを帯びたデザインの水栓/鏡/収納棚 |
様々な空間に調和
丸みを帯びたデザインは、住まいの様々な場所に馴染みます。例えば、家族が集まる居間や、安らぎの寝室、遊び盛りの子供部屋など、どんな部屋にも柔らかな印象を与えます。
まず、家具に丸みを取り入れることから始めてみましょう。椅子や机、寝台などに曲線を取り入れることで、空間に柔らかさが生まれます。角ばったデザインと比べて、丸みのある家具は親しみやすく、安心感を与えてくれます。すると、自然とゆったりとした雰囲気の部屋になります。
照明にも丸い形を取り入れてみましょう。丸い照明器具を使うと、光が優しく広がり、温かい雰囲気を作り出します。まるで柔らかな光に包まれているような、心地よい空間になります。
さらに、細かい部分にも気を配ってみましょう。壁の飾りや窓枠、扉の取っ手など、細部にまで丸みを取り入れることで、部屋全体の統一感が高まります。小さな丸みが空間にリズムを生み出し、視覚的な魅力を高めます。
素材にもこだわってみましょう。木材、金属、布など、様々な素材で丸みを表現できます。木の温もり、金属の輝き、布の柔らかさなど、それぞれの素材が持つ独特の風合いを活かすことで、より個性的な空間を演出できます。部屋の雰囲気や好みに合わせて、自由に素材を選び、自分らしい空間を作り上げてみましょう。
場所 | 対象 | 効果 |
---|---|---|
居間、寝室、子供部屋など | 家具(椅子、机、寝台など) | 柔らかさ、親しみやすさ、安心感、ゆったりとした雰囲気 |
部屋全体 | 照明 | 柔らかな光、温かい雰囲気、心地よい空間 |
部屋全体 | 壁の飾り、窓枠、扉の取っ手など | 統一感、リズム、視覚的な魅力 |
部屋全体 | 木材、金属、布など | 独特の風合い、個性的な空間 |
安全性への配慮
小さなお子様がいるご家庭では、家具の角によるケガは特に心配な点です。活発に動き回るお子様は、予期せぬ動きをすることが多く、家の中でも危険がいっぱいです。特に、テーブルや棚などの角は、ぶつかった際に大きなケガに繋がる可能性があります。そのような危険を少しでも減らすために、角を丸くした家具を選ぶことが大切です。丸みを帯びたデザインは、見た目にも優しく、お子様のいる空間を柔らかな雰囲気にしてくれます。鋭利な角がないことで、万が一ぶつかってしまった場合でも、ケガの程度を軽減することができます。
また、ご高齢の方がいるご家庭でも、家具の角は危険な要素となります。加齢に伴い、体の動きが鈍くなったり、視力が衰えたりすることで、家の中でもつまずいたり、転倒したりするリスクが高まります。家具の角にぶつかったり、引っかかったりすることで、大きなケガに繋がる可能性も懸念されます。段差のない、角を丸くした家具を選ぶことで、ご高齢の方が安心して暮らせる環境を整えることができます。つまずきや転倒のリスクを減らし、穏やかな生活を送るためにも、家具選びは重要なポイントです。
さらに、角がない丸みを帯びたデザインは、視覚的にも安心感を与えます。とがった角は、無意識のうちに緊張感や圧迫感を与える一方、丸みは柔らかさや優しさを感じさせ、心理的な安心感に繋がります。それは、まるで母親の腕に抱かれているような、包み込まれるような感覚です。このような心理的な効果も、丸みを帯びた家具を選ぶ大きなメリットと言えるでしょう。安全性はもちろんのこと、見た目にも優しく、心を穏やかにしてくれる丸みを帯びた家具は、家族みんなが安心して暮らせる住まいづくりに欠かせない要素と言えるでしょう。
対象者 | 危険な点 | 対策 | メリット |
---|---|---|---|
小さなお子様 | 家具の角によるケガ | 角を丸くした家具を選ぶ | ケガの軽減、柔らかい雰囲気 |
ご高齢の方 | 家具の角への衝突、転倒 | 角を丸くした家具を選ぶ | つまずき・転倒リスク軽減、安心できる環境 |
家族全員 | 角による緊張感、圧迫感 | 角を丸くした家具を選ぶ | 安心感、穏やかな空間 |
清掃性の向上
丸みを帯びた設計は、掃除の手間を大きく減らしてくれます。角がないため、埃や塵がたまりにくく、サッと拭き取るだけで簡単に清潔さを保てます。普段の掃除で気になる、角の隅にたまる汚れや、拭き掃除の際に角に引っかかる煩わしさからも解放されます。
特に水回りでは、その効果は顕著です。水滴が溜まりやすい角がないため、カビや水垢の発生を効果的に抑えられます。毎日使う場所だからこそ、清潔さを保ちやすく、掃除の手間を省けることは大きな利点です。結果として、面倒なカビ取り作業や、こびり付いた水垢を落とすための時間と労力を大幅に削減できます。
また、全体的にシンプルな形であることも、清掃性を高める重要な要素です。複雑な装飾や凹凸が少ないため、掃除道具が隅々まで届きやすく、拭き掃除もスムーズに行えます。例えば、掃除機をかける際も、ヘッドが引っかかることなく、スムーズに動かせるので、短時間で効率的に掃除を終えることができます。
日々の暮らしの中で、掃除の負担が軽くなることは、時間的な余裕を生み出します。限られた時間を有効活用できることは、現代の忙しい人々にとって大きなメリットです。掃除にかかる時間を短縮できれば、その分を他の家事や趣味、あるいは休息など、より有意義なことに使うことができます。
清潔な空間を保つことは、見た目だけでなく、健康面にも良い影響を与えます。埃や汚れ、カビなどはアレルギーの原因となる場合もあります。こまめな掃除で清潔な環境を維持することで、アレルギー症状の緩和や予防にも繋がります。また、整理整頓された清潔な空間は、心にゆとりを生み出し、日々の生活をより快適なものにしてくれるでしょう。
メリット | 詳細 | 具体的な効果 |
---|---|---|
掃除の手間軽減 | 丸みを帯びた設計により、埃や塵がたまりにくく、拭き掃除が簡単 | 角の汚れや拭き掃除の引っかかりからの解放 |
シンプルな形状により、掃除道具が届きやすく、効率的な掃除が可能 | 掃除機がスムーズに動かせ、短時間で掃除完了 | |
水回りの清潔さ向上 | 水滴が溜まりにくいため、カビや水垢の発生を抑制 | カビ取りや水垢落とし作業の軽減 |
時間的余裕の創出 | 掃除時間の短縮 | 他の家事、趣味、休息などへ時間活用 |
健康面への良い影響 | 埃、汚れ、カビなどの除去によるアレルギー症状の緩和・予防 | 清潔な空間が心にゆとりを生み出し、快適な生活を提供 |
空間の広がり
部屋の印象を大きく左右する広さの感覚は、物の形や配置によって変化させることができます。特に、角張った形よりも丸みを帯びた形を取り入れることで、視覚的に広々とした空間を作ることができます。
まず、家具選びについて考えてみましょう。四角いテーブルや棚は、どうしても角が視界に入り、空間に圧迫感を与えてしまいます。特に、小さな部屋では、この圧迫感がより強く感じられるでしょう。そこで、丸いテーブルや、角を丸くした家具を選ぶことで、視線の流れが滑らかになり、部屋全体が柔らかく、広々とした印象になります。また、照明器具も重要な要素です。角張った形の照明よりも、丸い形の照明を選ぶことで、天井の圧迫感を軽減し、空間を広く見せることができます。
次に、壁や天井の形状についてです。直線的な壁や天井は、空間に閉塞感を与えがちです。特に、狭い空間では、この閉塞感がより強調されてしまいます。壁や天井に曲線を取り入れる、例えば、アーチ状の開口部を作ったり、天井をドーム状にしたりすることで、空間に奥行きと動きが生まれ、視覚的に広がりを感じさせることができます。また、壁の一面を緩やかに湾曲させるだけでも、空間に変化が生まれ、広々とした印象を与えることができます。
さらに、鏡も空間を広げる効果的な方法の一つです。壁一面に大きな鏡を設置することで、奥行きが生まれ、実際の面積以上の広がりを感じさせることができます。また、小さな鏡を複数配置することで、光を反射させ、空間を明るく、広く見せる効果も期待できます。
このように、形や配置を工夫することで、限られた空間でも、広々と快適に過ごすことができます。視覚的な効果を最大限に活用し、理想の空間を作り上げてみましょう。
要素 | 角張った形状 | 丸みを帯びた形状 | 効果 |
---|---|---|---|
家具 | 四角いテーブル、棚など。圧迫感、閉塞感。 | 丸いテーブル、角を丸くした家具。 | 視線の流れが滑らかになり、部屋全体が柔らかく、広々とした印象。 |
照明 | 角張った照明。天井の圧迫感。 | 丸い照明。 | 天井の圧迫感を軽減し、空間を広く見せる。 |
壁・天井 | 直線的な壁や天井。閉塞感。 | アーチ状の開口部、ドーム状の天井、緩やかに湾曲した壁。 | 空間に奥行きと動きが生まれ、視覚的に広がりを感じさせる。 |
鏡 | – | 大きな鏡、小さな鏡複数。 | 奥行きが生まれ、実際の面積以上の広がり、光を反射させ、空間を明るく広く見せる。 |